プッシュ通知に関する意識調査公開｜適切なプッシュ通知の頻度とは？

企業公式アプリや公式アカウントのプッシュ通知に関しての意識調査を行いました。現在プッシュ通知を活用している事業者様、今後活用を考えている事業者様は、是非参考にしてみてください。

※グラフの数字は小数点第1位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

企業公式アプリ・公式アカウントを登録した理由は、クーポン目当てが約7割

企業公式アプリ・公式アカウントを登録した理由について、「クーポンを取得するため」を選択した人が全体の67%と最も多い結果となりました。

次点は「ポイントカード機能を利用するため」と選択した方が56%と半分以上の割合となり、よりお得に利用するために公式アプリや公式アカウントを活用していることが分かります。

年代別にみると、「商品やサービスの詳細を見るため」と「予約機能を利用するため」を選択した20代の割合が多く、若年層の方が企業公式アプリや公式アカウントを機能的に活用しているのではないか、ということが読み取れます。

その他、「LINEスタンプを取得するため」という回答が複数ありました。

約6割の人が、プッシュ通知の許可の可否をアプリによって選択している

プッシュ通知の許可に関して、「一部のアプリ・アカウントのみ許可している」と答えた人が56%と過半数を超え、「すべて拒否している」と答えた人は14%という結果となりました。

男女比で見ると、「すべて許可している」を選択した割合は男性が約6割、女性が約4割、「すべて拒否している」を選択した割合は男性が約4割、女性が約6割、という男女で傾向が分かれる結果となりました。このグラフから、女性の方がプッシュ通知に抵抗がある、ということが読み取れます。

プッシュ通知を許可している理由1位は「クーポンの発行を知りたいから」

Q2で「プッシュ通知を許可している」を選択した人にその理由を聞いたところ、「クーポンの発行を知りたいから」と答えた人が約57%で最多でした。

「セール情報などお得な情報を事前に知りたいから」を選択した人の割合も54%と多く、お得に買い物やサービスを利用するためにプッシュ通知を許可している人が多い、ということが分かります。

年代別に見ると、「その企業や店舗のファンだから」を選んだのは20代と30代で8割を占めています。その他には「理由はないが何となくプッシュ通知を許可している」と回答している人が複数見受けられました。

興味がない内容のプッシュ通知は約8割の人が不快に感じている

様々なパターンのプッシュ通知に関して印象を伺いました。興味がない内容や1日に何度も配信されるプッシュ通知に関しては、良い印象を持たない人が多いようです。一方で、毎日同じタイミングで送られてくるプッシュ通知に関しては、不快に感じる方は前述した2パターンよりは少ないようです。

男女比で見ると、全体的に男性の方が「不快に感じない」を選択した割合が多く、Q2の結果と同様、女性より男性の方がプッシュ通知に寛容な傾向があるようです。

適切なプッシュ通知の頻度は「1日1回」「週1回」が多数

プッシュ通知の配信頻度を問う質問では、「1日1回」と「週1回」を選択した割合がそれぞれ約4割と多数を占め、1日数回の配信を望む人は8%と低い割合となりました。その他には、「特別なイベントなどがある時だけで良い」「月1回で良い」など、選択肢よりも更に低い頻度を望む意見が複数ありました。

男女別でみると、男性よりも女性の方が低い頻度を好む傾向にある、ということが分かります。

プッシュ通知を確認するタイミングは「お昼休み」が最多

プッシュ通知を確認するタイミングに関しては、「お昼休み」を選択した人が約32%で最多でした。また、「通知が来たらすぐ」を選択した人は24%と多い割合となった一方で、「帰宅から寝るまでの間」にまとめて確認する人も22%と多い割合となりました。

年代別でみると20代で「トイレ休憩」を選択している割合が65%と他と比べてかなり高い結果となりました。データがないため仮説となりますが、20代は他の年代と比較してスマホをトイレに持ち込む割合が高いのかもしれません。

その他、タイミングを特に決めずに「気が向いたら確認する」という意見も複数ありました。

プッシュ通知を拒否する理由1位は「1日に何度も送られてくるのが煩わしい」

Q2でプッシュ通知を「すべて拒否している」と選択した人にその理由を伺ったところ、「1日に何度もプッシュ通知が送られてきたら煩わしいから」と選択した人が65%で最多でした。習慣的に拒否している人も32%と高い割合を示しました。

企業公式アプリ＆アカウントを削除した理由「利用しなくなったから」が7割

企業公式アプリ・アカウント削除に関する調査では、削除経験がある人の割合は75%、4人に3人が企業公式アプリや公式アカウントを削除したことがある、と答えました。理由としては「アプリを利用しなくなったから」が70%と最も多く、次点で「サービスや商品に興味がなくなったから」が39%でした。

注目すべきは「プッシュ通知の頻度が多く煩わしいから」と答えた方が30％いる点です。その人に興味のない内容や高い頻度でプッシュ通知を配信し続けると、アプリのアンインストールやアカウント削除に繋がる恐れがある、ということが分かります。

さいごに

20代～50代の男女を対象とした、プッシュ通知に関する意識調査結果を紹介しました。

今回の調査では、ユーザーがプッシュ通知に求める内容や適切な頻度、確認するタイミングについての傾向を知ることができました。また世代間や男女間の認識の違いについても今回の調査で詳らかになりました。

プッシュ通知は有効な宣伝方法である一方、許容できる範疇を超えることで不快感が増し、ユーザー離れが進んでしまうリスクのあるツールであるとも言えます。今回の調査を参考にしていただき、適切な配信に役立てていただければと思います。

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調査名称	企業公式アプリ・公式アカウントに関する意識調査
調査方法	インターネット調査
調査期間	2024年7月5～7月8日
有効回答	全国の20代～50代の男女500名
事前調査	全国の20代~50代男女3,142名に事前調査を実施。「店舗公式アプリをインストール、または店舗のLINE公式アカウントを登録したことがありますか？」に「ある」と答えた方に本調査を実施。