エステサロンのオーナー様にとって、キャッシュレス決済の導入は利便性向上だけでなく、客単価のアップやレジ業務の効率化に直結する重要な要素です。
特にエステ業界特有の「コース契約」や「高額決済」という性質を考慮した上で、選定時に押さえておくべき5つの重要ポイントをまとめました。是非参考にしてください。
1.特定継続的役務提供への対応可否
役務提供を行うエステサロンにおいて、決済会社が「特定継続的役務提供」に対応しているか否かは非常に重要なポイントです。対応していない決済会社で契約することで、決済サービスが突然利用停止となる、入金が凍結する、などの自体を招く恐れがあるため注意しましょう。
特定継続的役務提供とは?
「特定継続的役務提供」とは、特定商取引法で定められた「長期間」かつ「高額」なサービス提供を対象とした規制のことです。後からトラブルになりやすい役務サービスの高額且つ長期間の契約において、消費者を守るために設けられています。
規制の対象となる役務サービスは以下の7業種です。
| 業種 | 期間の条件 | 金額の条件 |
|---|---|---|
| エステティック | 1ヶ月超 | 5万円超 |
| 美容医療(脱毛・美容整形等) | 1ヶ月超 | 5万円超 |
| 語学教室 | 2ヶ月超 | 5万円超 |
| 家庭教師 | 2ヶ月超 | 5万円超 |
| 学習塾 | 2ヶ月超 | 5万円超 |
| 結婚相手紹介サービス | 2ヶ月超 | 5万円超 |
| パソコン教室 | 2ヶ月超 | 5万円超 |
上記7業種は、8日間のクーリング・オフ期間が経過した後も中途解約することが可能です。さらには事業者が消費者に請求可能な解約金の上限額も法令で決まっており(エステサロンの場合は2万円)、もしそれ以上の金額を前受金として受け取っている場合は、返還する義務があります。
上記の理由から、特定継続的役務提供に該当するサービスはチャージバックのリスクが非常に高いため、該当事業者に対して決済サービスを提供することに慎重になる決済会社が多いのが実情です。リスクを避けるために「特定継続的役務提供に該当する決済は不可」としている決済会社も少なくありません。
回数券・コースメニューがあるなら必須事項
「1回の支払額が5万円以下の単発(都度払いのみ)メニュー」のみのエステサロンであれば問題ありませんが、5万円以上のコースや回数券メニューを扱うエステサロンは、決済サービスを導入する際に特定継続的役務への対応可否はしっかりと確認しましょう。
アルファノート株式会社の『アルファポータブル』は、特定継続敵役務提供に該当するメニューにも決済サービスをご利用いただけます。エステ業界での導入実績は6,000件以上、開業したばかりのサロン様や個人サロン様での導入実績も豊富です。
アルファポータブルの資料請求・お問い合わせはこちらから2.発生コストを把握する
決済に関わる費用をしっかり確認しましょう。決済会社やサービスやプランによって発生する費用も異なります。以下の項目を確認するようにしましょう。
決済手数料
キャッシュレス決済における決済手数料は、お客様がカードやアプリで支払った金額の中から、決済システム利用した対価をエステサロンが決済会社に支払う費用のことです。
扱うメニューにもよりますが、エステ業界におけるクレジットカード決済の業界水準は3~5%程度です。
初期費用・月額費用
決済端末を購入する場合は初期費用として端末代が発生する場合があります。また、レンタルする場合は月額利用料として計上されるなど、決済会社やプランなどによって様々です。導入前にしっかり確認しましょう。
解約費用
決済会社やプランによっては、サービスを解約する際に数万円の解約費用が発生する場合があります。最も多いのは契約期間の縛りがあるパターンです。例えば2年契約プランで決済端末を導入した場合、導入から2年経たずに解約した際に違約金が発生します。
注意が必要なのは、「初期・月額0円キャンペーン」などを利用して完全無料で決済端末を導入したパターンです。導入は無料でも、一度も決済サービスを利用せずに解約すると違約金を請求される場合があります。事前に規約等をしっかり確認し、解約する際のリスクについても把握しておきましょう。
その他の費用・手数料
上記以外に発生する費用・手数料に解説します。
トランザクション費用
トランザクション費用とは、1回の決済ごとに発生する固定費用のことです。決済会社ごとに設定している費用は異なりますが、中にはトランザクション費用が発生しない会社もあります。
通信費(SIM利用料)
4G回線や5G回線で決済端末を利用する場合、通信費(SIM利用料)が発生することがあります。Wi-Fi環境がない場所で決済を行う場合は注意が必要です。
チャージバック手数料
チャージバックとは、クレジットカードユーザーが「この支払いに心当たりがない、不当だ」とカード会社に異議を申し立て、カード会社が売上げを取り消しその代金をサロンオーナーの口座から(または売上金から)強制的に回収する仕組みのことです。
チャージバックが発生した際に、サロン側がカード会社に対して支払う事務手数料をチャージバック手数料と言います。1件につき数千円が相場です。
取り消し手数料
お客様のキャンセルなどで決済を取り消す際に発生する事務手数料です。決済会社ごとに費用設定が異なるので、事前に確認しましょう。
振込手数料
キャッシュレス決済の売上金が銀行口座に振り込まれる際に発生する手数料です。加盟店(サロン)側が負担する場合が一般的です。ただし「〇〇銀行なら無料」や「〇〇円以上の振込は無料」など条件を設定している決済会社も多くあります。
3.入金サイクル
仕入や家賃、その他の経費の支払いのことを考えると、キャッシュレス決済の売上げが現金として振り込まれるまでのサイクルは早いに越したことはありません。入金サイクルについては以下のポイントを抑えましょう。
個人サロンは翌日入金や翌々日入金の有無を確認する
決済会社によって選択できる支払いサイクルは異なり、月1回のみもあれば、翌日入金が可能な会社もあります。翌日入金は現金支払いに近い感覚でキャッシュフローを回すことが出来るため、開業間もないサロンや運転資金に不安がある個人サロンは、翌日入金の有無を確認するようにしましょう。
短い入金サイクルは手数料が発生することも
翌日入金や月に何度も入金するサイクルを実行するためには、決済会社側に事務的なコストが発生するため、別途事務手数料や条件を設定している会社もあります。また、振り込みの度に振込手数料が発生してしまう場合もあり、手数料だけでかなりの費用が発生してしまうリスクがあるため注意が必要です。
4.対応している決済サービスの種類
お客様の需要に合わせたキャッシュレス決済サービスに対応することで、機会損失防止に繋がります。顧客層やニーズに合わせた決済サービスを揃えましょう。エステサロンで利用される主なキャッシュレス決済サービスを紹介します。
クレジットカード決済
単価が高くなりがちなエステサロンでは、最も多く利用されています。
- 主要ブランド Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover
- 特徴 分割決済に加え「あとから分割」や「リボ払い」への切り替え可能な点が、高単価メニューと相性が良いです。数万円〜数十万円のコース契約や、高額なホームケア商品(美容機器や化粧品)の購入には欠かせません。
QRコード決済
近年エステサロンでも利用が増えてきている決済手段です。数千円~2万円程度の都度払い決済によく利用されます。
- 主要ブランド PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY
- 特徴 ポイント還元を狙うお客様が多いため需要が高く、サロン側にとってもQRコードの設置のみで導入できるサービスがあり初期費用を抑えられるなど、メリットがあります。
電子マネー決済
チャージ上限があるため高額なコース契約には向きませんが、化粧品など物販での決済に一定数の需要があります。
- 主要ブランド
交通系:Suica、PASMO
流通系:楽天Edy、nanaco、WAON
ポストペイ型:iD、QUICPay - 特徴 決済スピードが速く会計をスムーズに処理できます。ただしチャージできる金額に上限があるものもあるため、高額なコース契約には向きません。
アルファノート株式会社の『アルファポータブル』は、1台で70種類以上の決済―ビスを利用できます。エステ業界での導入実績は6,000件以上、開業したばかりのサロン様や個人サロン様での導入実績も豊富です。
アルファポータブルの資料請求・お問い合わせはこちらからPOSシステムとの連携例
高機能POSシステム「スマレジ」とエステサロンへの導入実績が多い決済端末「アルファポータブル」の連携例をご紹介します。
サービスの役割分担
- スマレジ(POSレジ) iPadを使用した高機能POSレジです。顧客管理、売上分析、在庫管理に優れており、エステの物販管理(化粧品など)にも最適です。
- アルファポータブル(決済端末) アルファノート株式会社が提供する「エステ業界に強い」マルチ決済端末です。端末1台で、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済、レシート印字まで完結します。
連携メリット①特定継続的役務に対応
アルファポータブルは、特定継続的役務の対象となるサービス(5万円以上・1ヶ月超えのコース契約)の決済を行うことができます。スマレジで「回数券」や「年間コース」などを販売し、そのままアルファポータブルで決済することが可能です。
連携メリット②金額連動によるオペレーションの簡略化
スマレジで会計ボタンを押すだけで、BluetoothやWi-Fi経由でアルファポータブルに金額が転送されそのまま決済を完了できます。二度打ちが不要になるため、スタッフによる打ち間違いのミスを防止することができ業務効率化に繋がります。
スマレジ×アルファポータブルに関する詳しい情報はこちらから予約システムとの連携例
エステ業界における予約システムとキャッシュレス決済の連携例としては、ホットペッパービューティー(サロンボード)とAirペイが最もポピュラーと言えます。以下のステップで予約~会計までを完了することができます。
- ①予約の自動反映 ホットペッパービューティーから予約が入ると、サロンボードのスケジュールに自動で入力されます。
- ②会計情報の作成 お客様が来店して施術が終わると、予約時のメニュー内容がそのまま「会計画面」に引き継がれます。
- ③決済ボタンの連動 サロンボードの会計画面で「Airペイ」を選択すると、Bluetoothで繋がった決済端末(カードリーダー)に金額が転送されます。
また、お客様が予約時にホットペッパーポイントの利用を選択していた場合、割り引かれた額を自動で計算して会計画面に表示され、そのまま決済することが可能です。割引忘れや計算間違いによるトラブルを防ぐことができます。
まとめ
エステサロンオーナーがキャッシュレス決済サービスを選ぶ際に重要なポイントについて解説しました。サロンの規模や環境、客層、経営状況などによって注視するポイントは変わります。本記事を参考に、ご自身のサロンにぴったりな決済サービス選びを実現してください。
