飲食店における支払い方法の需要やキャッシュレス決済の利用実態に関する調査を行いました。飲食店舗事業者の方は是非参考にしてみてください。
※グラフの数字は小数点第1位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
目次
飲食店の支払い方法はキャッシュレス決済が約85%
飲食店で最も利用している支払い方法に関して、クレジットカード決済やQRコード決済などのキャッシュレス決済を選択した人は全体の85%、現金払いを選択している人は全体の15%という結果になりました。
年代別で見ると、クレジットカード決済とデビットカード決済は60代が最も利用していることが分かりました。
QRコード決済はどの年代も均等に利用されており、電子マネー決済は60代が顕著に少なく、それ以外の年代では均等に利用されています。
現金支払いを選択したのは50代が最多でしたが、20代の割合も多い結果となりました。
キャッシュレス決済を利用する理由「ポイントが貯まるから」が8割
Q1でキャッシュレス決済を選択した方にその理由を聞いたところ、「ポイントが貯まる」と答えた方が約81%と最多でした。
また、「支払いの速さ」と答えた方も約61%と多く、支払いを速く済ませたいという需要があることが分かります。「現金を持たない主義」という方は約2割となりました。
電子マネー決済の利用率は交通系電子マネーが約3割で最多
電子マネー決済の利用率は、交通系電子マネーが約3割で最多となりました。年代別で見ると、交通系電子マネーは20代~50代までの世代で幅広く利用されていることが分かります。
一方で、iDは20代の利用が半数近く、nanacoは20代と30代で8割を占めるなど、若年層に偏った結果となりました。
QRコード決済の利用率はPayPayが約半数で圧倒的最多
QRコード決済の利用率は、PayPayが約5割で最多となりました。年代別・性別データを見てみても、PayPayが全世代の男女に偏りなく利用されていることが分かります。
一方で、楽天Payは30代の利用率が高く、au PAYは男性の利用率が高いなどサービスごとに世代や性別で偏りのある結果となりました。
現金払いをする理由は「使いすぎ防止のため」が約65%
飲食店で主に現金払いをしている方にその理由を伺ったところ、「使いすぎ防止のため」と答えた方が約65%で最多となりました。クレジットカード決済は、利用した分の引き落としが翌月以降になることが多い、という特徴があります。
それにより使いすぎや収支の管理が複雑になってしまう点をデメリットに感じている方が、現金払いを選択していると考えられるのではないでしょうか。
約65%が飲食店選びでキャッシュレス決済の利用可否をチェックしている
「飲食店選びの際にキャッシュレス決済ができるかどうかチェックする」と答えた方が、全体の約65%という結果となりました。Q2の結果を見る限り、現金を持たない主義の方や、衛生上の観点から現金に触りたくない、という方も全体の3割~4割程度いると考えられるので、そのような方は特にチェックするのではないでしょうか。
また、キャッシュレス決済を利用できなければ選ばない、というところまでを伺う設問ではないですが、そのような選択をする方も一定数いると考えられます。キャッシュレス決済に対応しないことで機会損失が発生していることも考えられます。
約65%が飲食店選びでキャッシュレス決済の利用可否をチェックしている
キャッシュレス決済が利用できない飲食店の印象に関して、自由記述方式で質問したところ「特になし」が約29%、次点で「古い・時代遅れ」が22%という結果となりました。
キャッシュレス決済を利用できないことに対して約3割の方は特に印象を持たない一方で、古くて時代遅れ、不便、資金的に苦しいのではないか、というネガティブなイメージを持つ方が約5割いることが分かりました。
以下、この設問でいただいた意見の詳細です。
特になし
- 自分がほとんど現金払いしかしないので、特になんとも思わない(40代 男性)
- 別に使えないから悪いとかそういった印象は全くない(40代 男性)
古い・時代遅れ
- 時代の流れに乗れてない(30代 男性)
- 経営者が頑固で古い体質なのかなと思う(50代 女性)
不便
- 利便性をあまり考えていない店なのかなと思う(40代 女性)
- 現金をあまり持たなくなったので不便に思う(40代 男性)
資金的に苦しそう
- 手数料を払うと経営が厳しいのかなと思う(20代 男性)
- 手数料を支払いたくないのだなと思ってしまう(30代 女性)
行きたくない
- ポイントが貯まらないから利用したくない(40代 女性)
- お客様のことを考えていないのかなと思う、キャッシュレス決済できない飲食店は利用したくない(40代 男性)
キャッシュレス決済に対応してほしい
- 個人店に多い印象だが、できるだけキャッシュレスに対応してほしい(20代 男性)
- どんどんキャッシュレス化が進むと思うので、対応してほしい(50代 女性)
さいごに
以上、20代~60代の男女を対象とした飲食店における支払い方法に関する調査結果を紹介しました。
今回の調査で、飲食店ではキャッシュレス決済の需要が非常に高いことが分かりました。特に昨今、様々なキャッシュレス決済サービスが乱立しており、クレジットカード決済以外の決済サービスへの需要も高まりを見せています。
一方で、使いすぎ防止や管理のしやすさから現金をメインに利用している方も一定数おり、現金を含めた支払い方法への対応が求められていると言えます。
様々なキャッシュレス決済サービスに対応し、消費者の多様化した支払いニーズに応えることが機会損失を防ぎ、さらには顧客満足度を高める効果を期待できるのではないでしょうか。
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調査概要
調査名称 | 飲食店とキャッシュレス決済に関する意識調査 |
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調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2024年6月14~6月17日 |
有効回答 | 全国の20代~60代男女 500名 |
事前調査 | 全国の20代~60代男女3,031名に事前調査を実施。「飲食店や買い物等で、キャッシュレス決済を日常的に利用していますか?」「月1回以上、外食をしますか?」に「はい」と答えた方に本調査を実施。 |