立地が悪くても大丈夫!飲食店が成功するための集客アイディア8選

立地が悪くても大丈夫!飲食店が成功するための集客アイディア8選

飲食店経営者にとって、新たに店舗をオープンする際、飲食店をどこに出店するかという問題は初期に直面する大きな課題のひとつであると思います。今回は、立地が悪い飲食店のメリット・デメリットや、集客アイディアについて紹介します。
飲食店経営者の方は是非参考にしてみてください。

  • 立地が悪い飲食店のメリット・デメリット
  • 立地が悪い飲食店向けの集客アイディア8戦
  • 立地が悪さを逆手にとった演出方法

立地が悪いってどういうこと?

「立地が悪い」とは、一般的に、お店や施設などが、お客様にとってアクセスしにくい場所にあることを指します。具体的には、以下のような状況が考えられます。

人通りが少ない

商店街から離れていたり住宅街の中にあったりなど、普段から人があまり通らない場所にある店舗。

路面店ではない

2階以上や地下にある、奥まったところにあるなど通りから直接は見えない場所にある店舗。

交通の便が悪い

駅から遠い、バス停が近くにない、駐車場が近くにない、など公共交通機関や車でのアクセスが不便な店舗。

立地の悪さがもたらす課題

立地が悪いことはどのような課題を孕んでいるのでしょうか。

集客が難しい

立地が悪い店舗は、ふらっと来店するユーザーの数が少ないため、安定した集客を行うことが難しくなります。広告やSNSなどを駆使して集客施策をしっかり行うなどの工夫が必要です。

認知度が低い

通行人に発見されてにくい店舗は、認知度が低くなる傾向にあります。店舗の存在を知ってもらう機会が得にくいため、新規顧客の獲得が難しくなります。

リピーターになりにくい

一度来店したとしても、立地の悪い店舗はアクセスがしにくかったり分かりにくい場合が多く、再来店がされにくい傾向があります。

飲食店のリピーター獲得についてはこちらの記事もご参照ください。

立地の悪さを克服するための集客アイディア8選

ここからは、立地の悪い飲食店が取り組むべき集客施策をご紹介します。

MEO対策

MEO対策とは、Map Engine Optimizationの略で、Googleマップなどの地図検索で自社のビジネス情報を上位表示させるための施策です。まずはGoogleマイビジネスへ登録し、最新情報の掲載やレビュー投稿の収集から始めましょう。


グルメサイトに関する意識調査/株式会社TableCheck

上記の図通り、近年ではグルメサイトよりもGoogle検索で飲食店を探すユーザーが増加傾向にあるため、Googleビジネスプロフィールを活用し集客を実施することは必須事項と言えます。

Googleビジネスプロフィールに関する加盟店アンケートの資料はこちらからDL可能です。併せてご参照ください。

SNS活用

Instagram、Facebook、TikTokなどのSNSを活用した集客方法です。集客の他にも、顧客とのコミュニケーションを強化する上で非常に有効な手段です。具体的にどのような活用方法があるのか、いくつか例を挙げさせていただきます。

1.メニューの公開と予約の受付

写真映えするメニューの写真を投稿したり、限定メニューや季節メニューの情報を更新することで来店を促します。また、LINE公式アカウントと連携することで予約受付を行うなど、気軽に予約できるシステムを提供することも効果的です。

2.店舗の雰囲気やイベント告知

店内の写真やイベントの様子を写真者動画で配信し、雰囲気を伝えることができる点もSNS活用のメリットです。誕生日会や貸し切りパーティーのレポートを作成して発信することで、同じニーズを持つユーザーの来店を促す効果が期待できます。

3.ユーザーとのコミュニケーション

投稿へのコメントやDMなどに積極的に返信することで、ユーザーとの関係性を構築することができるようになります。また、アンケート機能を利用したコンテンツを展開することで、ユーザーの意見やニーズを聞き出し、サービス向上に繋げることも可能です。SNS限定クーポンを配布したり、プレゼント企画を実施することでリピーター施策や顧客満足度向上効果も期待できます。

4.地域連携

地元のイベントへの出店や地域の名産品とのコラボレーション企画を実施し発信することで、地域への貢献をアピールすることもできます。地域に根差した店舗としてのブランディングを行うことで、競合店との差別化や安定した集客効果が期待できます。

地域密着型の取り組み

地域イベントへの参加や地域団体との連携を行うことで地域住民との繋がりが深まり、店舗の認知度アップ効果が期待できます。また、地域限定メニューやサービスなどを提供することで、地域メディアへの露出に繋がることもあります。

デリバリー・テイクアウトの強化

立地の悪さをカバーして売上を上げるには、デリバリーやテイクアウトを積極的に実施するという手段もあります。Uber Eatsや出前館を活用すれば自身で集客する労力が減り、配達の人員を確保する必要もありません。また、先にお店の味を知ってもらう機会があることで来店促進効果も期待できます。

会員制の導入

新規顧客が獲得しにくい飲食店の中には、コアなファン育成のために会員制度を導入している店舗もあります。会員制度は、ユーザーと長期的な関係を築き、リピート率向上や売上アップに繋がる有効な手段です。
飲食店の会員制度には大きく分けて4つの種類があります。それぞれの特徴やメリットデメリットをまとめました。

会員制の種類 特徴 メリット デメリット
ポイントカード型 ポイントを貯めて交換 顧客来店頻度向上、顧客データ蓄積 ポイントの使い忘れ、他店との競合
サブスクリプション型 月額または年額の会費 安定的な収益確保、顧客囲い込み 会費設定の難しさ、顧客解約リスク
VIP会員型 高額年会費、特別なサービス 高収益顧客獲得、ブランドイメージ向上 入会ハードルが高い、顧客層が限定
コミュニティ型 会員同士の交流 顧客ロイヤルティ向上、口コミ効果 コミュニティ運営の負担、参加者のモチベーション維持

それぞれの会員制度の特徴を抑え、参考にしてみてください。

コラボレーション

近隣の店舗、同じビルに入っているテナント同士などでコラボレーションを企画することも効果的な集客施策です。コラボレーションの方法も多種多様で、共同でメニュー開発をしたり、スタンプラリーを実施したり、クーポン券を配布したりなど様々です。自店舗の強みとコラボレーション相手の強みを掛け合わせ、相乗効果を生み出すような仕組みを作れることが理想的です。

体験型イベントの開催

料理教室やワインテイスティングなど、体験型のイベントを定期的に開催している飲食店もあります。体験を通してユーザーとのエンゲージメントを高める効果が期待でき、顧客満足度の向上やリピート利用に繋がります。

Webサイトの最適化

店舗の公式サイトを作り、最適化することも重要な施策のひとつです。店舗のコンセプトや魅力が伝わるデザインの展開や、Webサイトから予約できる仕組みがあることが望ましいです。
また、SEO対策を行いWebサイトへの導線を確保することも重要です。例えばイタリアンの店舗は、「地域名+イタリアン」のキーワードで上位にランクインできれば、その分Webサイトへ人が集まり、予約や来店にも繋がります。ユーザーが店舗探しで利用するであろうキーワードをいくつか対策するだけでも、集客効果が期待できます。

立地の悪さを逆手に取る

立地の悪さを演出の一部にして活かす、という選択肢もあります。どのような手法があるのかご紹介します。

隠れ家的な雰囲気の演出

立地の悪さを隠れ家的な雰囲気として捉え、まるで秘密基地のような落ち着いた空間を提供することが出来ます。間接照明やキャンドルを店内に使用したり、木材やレンガなどの自然素材を用いた温かみのある内装を使用することで、静かにゆったり利用できる隠れ家的なお店として演出することができるでしょう。リピーター獲得にも有効な演出だと言えます。

特別な体験の提供

立地が不便な分、他のお店では味わえないような特別な体験を提供することで、お客様に満足感を与えることができます。例えば、店内に生簀を用意して自分が釣った魚をお店が捌き、その場で食べられる店舗や、昭和レトロを想起させる内装にし、並べられた駄菓子を選んで食べ放題ができる駄菓子バーなど、他の店舗にはない変わったコンセプトで展開することで、特別な体験を提供することができます。リピーター獲得だけではなく、口コミや紹介も期待できます。

地域に根差したサービス

地域に根差したサービスを提供することで、地域の人々に愛されるお店になることができます。地元の食材を使ったメニューを展開したり、地域イベントや地域団体と協業するなどすることで競合店との差別化となり、店舗の魅力を高めることができます。また、地域の人々との関係を継続的に築くことによって、安定した集客効果も期待できます。

立地の悪さはメリットもある

立地の悪い店舗はデメリットがクローズアップされがちですが、メリットもあります。

賃料が安い

まず、駅近や繁華街などの一等地と比較して賃料が抑えられることが多いです。その分、内装や食材、人件費などに費用を回すことができ、より魅力的なお店作りが可能です。また、賃料が安い分提供価格を安価に設定することも可能になるので、その点も競合店との差別化に繋がります。

競合が少ない

人通りが少ない住宅街や視認性が低い場所などは、多くの飲食店経営者から敬遠されがちです。そのため、立地が悪い場所に出店した場合、近くに飲食店が少ない可能性が高いです。競合店が少ないため独自のポジションを確立しやすいというメリットがあります。

まとめ

立地の悪い飲食店は、集客の難易度が高いという課題がある一方で、賃料の安さや演出のしやすさというメリットも多くあります。しっかりとしたコンセプト立案や集客施策を講じれば、立地の悪さを逆手にとり繁盛店にすることも可能です。
今回の記事を参考に、メリット・デメリットを抑え飲食店経営に是非役立ててください。


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