飲食店開業に役立つ備品リスト|選定ポイントとコスト削減方法は?

飲食店開業に役立つ備品リスト|選定ポイントとコスト削減方法は?

飲食店開業時のおける備品の選定は、業務効率やお客様の満足度にも直結する非常に重要なポイントです。本記事では、飲食店開業に本当に必要な備品と選定ポイント、コスト削減方法について網羅的にまとめています。是非参考にしてください。

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飲食店開業時の備品選びは繁盛店への第一歩

備品選びが飲食店開業においてなぜ重要な要素になるのか、ここではその理由についてポイントに分けて解説します。

作業効率化に繋がる

作業フローや導線、提供するメニューに合わせた備品を揃えることが、高品質でスピーディーな料理提供に繋がります。一方で、必要な備品が不足していたり使い勝手が悪いものを選んでしまうと、調理や接客の効率が落ち無駄な手間やミスが発生してしまいます。備品選びが飲食店の印象やクオリティに影響を及ぼす可能性もあるので、現場での動きを確認しながら選定することが重要です。

顧客満足度向上に繋がる

テーブル、イス、食器、照明などは、お客様がお店で過ごす空間の印象や居心地の良さに直結します。コンセプトに合ったデザインや素材を選ぶことで、お店の世界観を演出し、お客様に快適な時間を提供でき顧客満足度向上にも繋がります。

また、メニュー表や調味料入れなどの卓上備品、ハンドソープやペーパータオルなどのお手洗い備品もお客様の快適性に大きく影響します。細かい部分も気を抜かず、お客様が快適に過ごせるような備品選びをしましょう。

衛生管理と安全性の確保

特定の厨房設備や衛生設備は、食品衛生法などの関連法規で設置が義務付けられており、これを満たさなければそもそも営業許可が下りません。基準を把握し、それをクリアできるよう整備しましょう。

また、滑りにくい床材や適切な高さの作業台、安全装置付きの機器などは、スタッフの怪我を防止し、安心して働ける環境を提供するために重要です。安全性が確保できる備品選びを心がけましょう。

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飲食店開業で「これだけは必須!」な備品リスト一覧

飲食店開業において「これだけは必須!」と言える備品を、厨房、ホール、その他、+αのカテゴリーに分けてご紹介します。

厨房(キッチン)

  • 業務冷蔵庫・冷凍庫
    食材の鮮度保持と衛生管理の基本。お店の規模やメニューによって容量を選ぶ。

  • ガスコンロ/IH調理器
    食材の鮮度保持と衛生管理の基本。お店の規模やメニューによって容量を選ぶ。

  • ガスコンロ/IH調理器

    食材の鮮度保持と衛生管理の基本。お店の規模やメニューによって容量を選ぶ。


  • シンク(2槽以上推奨)

    食品衛生法で定められている、食材と食器を別々に洗うための必須設備。


  • 調理台(作業台)

    調理スペースを確保するための必須の台。ステンレス製が衛生的で耐久性も高い。


  • 包丁・まな板

    調理の基本ツール。食材の種類に応じて複数用意する。


  • 鍋・フライパン

    提供メニューに必要なサイズと種類のものを最低限揃える。


  • ボウル・ザル

    下準備や盛り付けに欠かせない。様々なサイズを用意する。


  • 製氷機

    ドリンク提供や食材冷却に必須。特に夏場やドリンクの種類が多い店では重要。


  • 食器洗浄機

    効率的な食器洗浄と衛生管理のために必須。手洗いのみでは時間と労力がかかりすぎる。


  • 換気扇/レンジフード

    厨房内の空気環境を保ち、衛生的に保つために必須。


ホール(接客スペース)

  • テーブル・イス
    お客様が食事をする場所。お店のコンセプトと席数に合わせて用意。座り心地も重要。

  • 食器・グラス
    提供する料理やドリンクの種類、お店のコンセプトに合わせたものを、客席数の1.5~2倍程度用意する

  • カトラリー(箸・フォーク・スプーンなど)
    お客様が食事をするために必須。

  • レジスター/POSシステム
    会計業務の必須ツール。売上管理や分析にも役立つ。

  • メニューブック/メニュー表示
    お客様が注文するために必要。見やすく、清潔なものを用意する。

  • 卓上調味料入れ
    醤油、塩、胡椒など、提供する料理に合わせて選ぶ。

  • おしぼり/ナプキン
    お客様が快適に食事をするための基本的なサービス。

  • ゴミ箱
    店内用とバックヤード用。

その他

  • クレジットカード決済端末・QRコード決済端末

    キャッシュレス需要に対応でき、集客力や会計業務の効率化に貢献する。


  • 清掃用品

    ほうき、モップ、掃除機、洗剤、雑巾など。お店の清潔さを保つために必須。


  • 手洗い石鹸・消毒液

    お客様用、スタッフ用ともに衛生管理のために必須。


  • トイレ備品

    トイレットペーパー、ペーパータオル、ハンドソープなど。


  • 消火器

    火災対策として法令で設置が義務付けられている場合が多い。


  • 消耗品(ラップ、アルミホイル、ゴミ袋など)

    日々の営業に欠かせない。


  • 事務用品(ペン、メモ帳など)

    伝票記入や簡単なメモに必要。


「あると便利!」な+α備品

  • 防犯カメラ
    万が一のトラブルや盗難防止だけでなく、防犯意識の向上や、スタッフ・お客様の安心感づくりにも。

  • 無線呼び出しベル
    スタッフを呼びたいときにお客様が手軽に合図でき、サービスの効率化や顧客満足度アップにつながる。

  • 店舗BGM・音響設備
    店内の雰囲気づくり、お客様のリラックス効果が期待できる、小規模店ではスマホやタブレットからBluetoothスピーカーで音楽を流すパターンも。

  • 空気清浄機
    店内の空気をきれいに保ち、ニオイやウイルス・花粉対策にも有効。

  • ブランケット・ひざ掛け
    冷房や冬場の寒さ対策として、お客様に提供するとサービス評価向上が期待できる。

  • 荷物入れカゴ・傘立て
    荷物や傘の置き場を確保することで、お客様の利便性や快適性を高められる。
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コスト削減して備品を揃える方法

飲食店開業時にコスト削減しつつ備品を揃える代表的な方法を、わかりやすくご紹介します。

中古やアウトレット活用

全ての備品を新品で揃える必要はありません。特に厨房機器や一部の家具などは、中古品でも十分機能します。新品に比べて安価で手に入れることができます。

中古・アウトレット品の探し方

  • 厨房機器専門の中古販売店
    多くの選択肢があり、専門知識を持つスタッフに相談できることが多い。

  • リサイクルショップ
    店舗用品を扱う大型のリサイクルショップで掘り出し物が見つかることも。

  • インターネットオークション・フリマサイト
    個人や廃業店舗からの出品で、思わぬ好条件の品が見つかることも。

  • 同業者からの譲渡・売却
    廃業する店舗や移転する店舗から安価で譲ってもらえる場合がある。

中古品は新品に比べて安価に購入できるメリットがある一方で、状態が劣化している場合が多くあります。動作不良や衛生状態をしっかり確認するようにしましょう。また、中古品は保証がない場合が多いため、購入後のトラブルリスクも考慮に入れる必要があります。

リース・レンタルで初期費用ダウン

冷蔵庫、オーブン、POSレジなど初期費用が高い機器類は、リースやレンタルで揃えると一括支出を抑えられます。修理やメンテナンスを前提とした契約も多く、開業後のコスト削減にも繋がります。以下にリースとレンタルの違いをまとめたので、参考にしてください。

   
リース レンタル
特徴 初期費用を抑えられ、毎月一定額を支払うことで計画的な資金繰りが可能。メンテナンスが含まれる契約もあり、急な修理費用の心配が少ない。 短期間だけ使いたい場合に便利で、必要な時だけ借りることが可能。イベント出店や季節営業などの利用に最適。
向いている備品 製氷機、食器洗浄機、大型冷蔵庫など、比較的高額で長期的に使用する機器。 一時的に増設したい機器、短期間のイベント用設備など。
注意点所有権はリース会社にあるため、契約期間中に解約すると違約金が発生する場合がある。 長期的に見ると購入よりも総額が高くなる可能性がある。

必要最低限だけ揃えて、開業後に追加する

開業直後からフル装備を目指すのではなく、必要最低限のアイテムだけでスタートし営業状況を見ながら徐々に追加備品を導入する方法も有効です。

それにより初期コストを抑え、無理なく開業をスタートすることができます。備品リストを作成し、必須備品とそうではない備品に分け情報を整理しておくとスムーズに備品を購入しやすくなります。

まとめ買い交渉

備品をまとめて同じ業者に発注することで割引を受けやすくなります。業者によっては「開業セット」や「まとめ買いサービス」を用意している業者も多く、割安で備品購入することができます。

補助金・助成金の情報

飲食店開業時の備品購入に補助金・助成金を活用することは可能です。ただし、すべての補助金・助成金が備品購入費を対象としているわけではないため、制度ごとの要件をしっかりと確認する必要があります。

①小規模事業者持続化補助金

小規模事業者の販路開拓や生産性向上を支援する補助金です。

    補助対象経費の例
    店舗改装費、広告宣伝費、Webサイト関連費などと並び、備品購入費も対象となることも。


    申請のポイント
    備品購入が、事業計画書に記載した販路開拓や生産性向上にどのように貢献するのかを明確にすることが重要です。

②ものづくり補助金

革新的な製品・サービス開発や生産プロセスの改善に必要な設備投資などを支援する補助金です。

    <補助対象経費の例>
    飲食店の場合、調理の自動化や新メニュー開発のための機械導入など、生産性向上につながる設備投資が対象になることも。


    <申請のポイント>
    備品購入が、事業の「革新性」や「生産性向上」につながることをアピールする必要があります。


③IT導入補助金

中小企業・小規模事業者の業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する補助金です。

    <補助対象経費の例>
    POSレジ、券売機、キャッシュレス決済端末、予約管理システム、会計ソフトなどの導入費用が対象。


    <申請のポイント>
    IT導入支援事業者が提供するツールを導入することが前提となります。


地方自治体独自の補助金・助成金

都道府県や市区町村が独自に設けている制度です。自治体によって制度が異なるので、出店する場所の役所に確認しましょう。

補助金・助成金は、後払い形式で支給されます。まず店舗事業者が経費として支払い、実績報告をしてから支給される流れがほとんどです。そのため、備品購入費用を一時的に立て替える資金が必要になりますので注意しましょう

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備品購入・調達のポイント

コストを抑えつつ、失敗しない備品購入のポイントをいくつかご紹介します。

マスト備品とベター備品をリストアップする

まずは必要な備品をリストアップしましょう。厨房機器、ホール備品、清掃用品、事務用品などカテゴリごとにまとめると漏れがなくなります。

そしてリストアップした備品群をマスト備品(絶対に必要なもの)とベター備品(あれば便利なもの)に仕分けしましょう。以下にそれぞれの例を挙げるので参考にしてください。

    <マスト備品>
    ・営業許可申請をクリアするために必要な設備(手洗い場、シンクの数、冷蔵庫など)
    ・営業に必要なお客様が座るイス・テーブル、調理器具など
    ・POSレジ、またはレジスターなどの会計機器


    <ベター備品>
    ・店舗の雰囲気を演出するためのBGMや装飾品
    ・電動スライサー、フードプロセッサーなど手作業でも代替可能な便利調理器具
    ・店頭で宣伝する用のデジタルサイネージ


新品・中古・リース・レンタルを使い分ける

備品は全てを新品のもので揃える必要はありません。予算や用途によって中古やリース製品も検討しましょう。

例えば新品で購入すると高価な業務用冷蔵庫やオーブンなどの厨房機器は、中古やリースで揃えることをお勧めします。一方で、包丁やまな板、食器類など衛生面や耐久性が重要な備品は新品で購入することをおすすめします。

業者選定は慎重に行う

備品の種類によって最適な調達先を選ぶことも重要な要素です。以下に調達先の例を記載しますので、参考にしてください。

  • 厨房機器
    中古厨房機器専門業者、リース会社、新品の厨房機器メーカー・販売店

  • 食器・カトラリー
    業務用食器リサイクル店、ネットオークション、卸売業者、陶器市

  • 調理器具・消耗品
    業務用の専門スーパー、ディスカウントストア、オンラインショップ

特に高価な機器などは複数の業者から相見積もりをとるようにしましょう。価格交渉の材料にもなりコスト削減に繋がります。

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【無料DL】飲食店開業に活用できる備品チェックシート

飲食店開業時に準備すべき備品をリスト化し、チェックシートとしてまとめました。下記から無料ダウンロードいただけますので是非お役立てください。

さいごに

飲食店開業時に揃えるべき備品の具体例、コスト削減の方法や備品選びのポイントについて解説しました。備品は店内の空間作りやお客様からの第一印象に関わる重要な要素です。理想の店舗作りのためにも、慎重に備品選びを行いましょう。